今日は、そんな疑問にお答えします。
今回は【消化器外科編】となります。
消化器外科は私にとって憧れの診療科でした。
先生は魅力的で優しく、しかも上手い。
迷いなく淀みなく流れる手術をみて大変そうだけど器械出しをしてみたいと意欲が沸きました。
そんな先生の手術の流れを完全に理解し、開腹の手術の手洗いをしている先輩をみて「かっこいいっ!!」と思ったものでした。
今では多くの手術は腹腔鏡になりましたが、それでも消化器外科特有の不潔操作や吻合などやることも盛りだくさん。
皆さんにも消化器外科の魅力をもっと伝えたい!!
そんな中でぜひ手に取ってほしい3冊の本を紹介していきます。
少しでも興味があれば近くの本屋に一度足を運んでみてくださいね!!
•消化器外科全般について学びたい人
•看護雑誌よりも詳しくて外科学書みたいに難しすぎない本を知りたい人
•イラストが多い本が向いている人におすすめです。
おすすめ本3冊
研修医のための見える・わかる外科手術
手術の手順を、イラストでていねいに解説!!
これを読めば、手術がイメージできるようになる!
オペナースがおさえておきたい正常構造の解剖学的基礎知識だけでなく、切除の目印となる構造や、見えにくい構造など、手術の際に役立つポイントも凝縮。
・何をどこで切るのか
・どこをどのように縫うのか
・手術全体のイメージはどうなっているのか
がこの本を読むことで理解できること間違いなし。
この本は外科研修医を対象に作られましたが、まさにオペナースにぴったりの1冊です!!
あなたご自身の予習・復習に使うのもよし。
後輩指導で使うもよし。
消化器外科だけでなく、乳腺外科、呼吸器外科や産婦人科も紹介されていて申し分ありません。
オペ室に置いてほしい1冊です!
値段も4,000円程度で医師用の外科学書に比べればリーズナブルです!
しかもkindle対応なのでスマホでサクッと調べられるのもかなり嬉しい!
まとめ
イラストを豊富に取り入れたこの本は、外科手術の基本的な流れや技術を直感的に理解するのに最適です。
詳細な解剖学的知識や手術の際のポイントが凝縮されており、初学者から中級者まで幅広く活用できます。
イラストレイテッド外科手術
プロフェッショナルを目指すあなたへ!
まず最初にイラストの美しさに圧倒されます。
眺めているだけで楽しい本です。
私はこの本を読んで手術に大切なのは臓器を取り巻く膜や層であることを学びました。
内容も小難しいことは書いていませんので、オペナースでも十分読みこなせると思います。
(読み応えはありますが)
値段は1万円を超えますが、それでも買って損はない良書です。
最新版は第3版で、食道の胸部手術も加わり一層最強の本になっています。
ポケット版も発売され、その分文字は小さいですが持ち運びがしやすくなりました。
まとめ
臓器を取り巻く膜や層を中心に解説されたこの本は、手術の際の細かなポイントや注意点を学ぶのに適しています。
高価ではありますが、その価値は十分にある1冊です。
病気がみえるvol.1 消化器
消化器に関わる全ての医療従事者にとって必携の書
あまりに有名なので説明は不要かと思いますが、やはりこれを入れないわけにはいきませんでした。
病態、解剖生理から検査など網羅性が非常に高い1冊です。
困ったらとりあえずこの本で調べれば大体は解決できます。
オペ室にあるから、友達に借りればいいからと遠慮せずぜひ自分用にも1冊持っておきましょう。きっとあなたの役に立つはずです。
まとめ
病態や解剖生理から検査まで、消化器に関する知識が網羅されています。この本1冊で消化器の全体像を掴むことができるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
消化器外科関連の本の中でも意外とオペナース向きの本はなかなかありません。
医師向けだと詳しすぎるし、値段も高く、使い勝手があまり良くないんですよね。
その中で私はぜひあなたに読んでほしい書籍を3冊厳選しました。
この本を読んで物足りなさを感じた方はもうすでに医師と同等の知識をお持ちです。
もっと多くのオペナースが活躍できる、医師と同等に手術に貢献できる人たちが生まれていくことを切に望みます。
ぜひあなたにとって一番合うものをぜひ見つけてみてくださいね!