今日は、そんな疑問にお答えします。
今回は【循環器外科編】【中級編】となります。
循環器外科についての初学者におすすめ本の紹介については以下のサイトを見て参考にしてほしいと思います。
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【循環器】【入門編】:オペナースにとっておすすめ参考書3選
今回はもっと深く学びたい方向けの本をご紹介していきます。
紹介する本の中にはどうしても循環器で避けては通れない「心電図」のことや
手術だけでなく「術後管理」における知識が身につく本を紹介していこうと思います。
これらの本を読むことであなたの手術看護のスキルは格段にレベルアップしていくこと間違いなしです。
そんな中でぜひ手に取ってほしい3冊の本を紹介していきます。
少しでも興味があれば近くの本屋に一度足を運んでみてくださいね!!
•循環器についてより深く学びたい人
•看護雑誌よりも詳しくて外科学書みたいに難しすぎない本を知りたい人
•イラストが多い本が向いている人におすすめです。
おすすめ本3冊
レジデントのための これだけ心電図
難しい原理や数値は不要!!
本書を読むことで心電図アレルギー克服!
心電図は苦手な方も多いのではないでしょうか。
多分にもれず私もとても苦手です。
ただ、心電図の知識は循環器を学ぶにはどうしても最低限理解する必要があります。
私が10数冊読んで見た中でこの本が一番しっくりきました。
著者が書かれていた心電図の勉強法として
・この心電図はなぜ学ぶ必要があるのか
・どのような場面で出くわすことがあるのか
・どのように対処すればいいのか
以上の点を重視して書かれているため、とても読みやすく記憶に定着しやすい本となっています。
また、条件反射的に覚えるもの(超緊急性が高い心電図波形)と緊急性が高くない波形についてなどの仕分けなどしており、メリハリがあるのも特徴です。
とかく、オペ室では常に医師がそばにいるので心電図を見て判断する意識が弱い傾向にあります。(少なくても私はそうでした)
なのでこの本を読むことで心電図の学びを得て、これにより更なる知識の向上を願っています。
あなたご自身の予習・復習に使うのもよし。
後輩指導で使うもよし。
オペ室に置いてほしい1冊です!
値段も4,000円程度で医師用の外科学書に比べればリーズナブルです!
何にかでシェアして読み回すのもいいのではないかと思います。
心臓外科エキスパートナーシング
心臓外科をまるっと広く深く学べる1冊!!
まず解剖のイラストが秀逸です。
手術でよく見る視点でもイラスト(右心系から、胸骨正中から、心臓後面など)も多数ありイメージしやすいです。
また、人工心肺装置についての記述がなんと30ページ程度ありかなりのボリュームです。
循環器のオペでは切っても切り離せないテーマではあるので知っていて全く損はないです。
構造についての説明を初め、何を基準に開始するのか終了するのか、
また循環方法や心筋保護液の組成についてなど
これだけでも臨床工学技士の方と対等に話すことができます。
そして、疾患についてもやはり著者が榊原記念病院の方であることから
小児のものが多数あり、とても学びになります。
これだけ詳しく書かれている小児の疾患についてはこの本以外ないのではないでしょうか。
眺めているだけで楽しい本です。
内容も小難しいことは書いていませんので、オペナースでも十分読みこなせると思います。
(読み応えはありますが)
買って損はない良書です。
徹底ガイド 心臓血管外科 術後管理・ケア
これを読むことで術後管理を踏まえた手術看護が実践できます
オペ室看護師はやはり主戦場がオペ室なのでどうしてもその後のこと(術後)についてはあまり関心が薄い印象です。
それでも手術が無事に終わることももちろん大事ですが、その術後管理も手術と同じくらい大切です。
そのことについてオペ室の看護師が知識として持っていることで継続的な看護、つまり横断的な看護ができるのです。
病態、解剖生理から薬剤、そして新しい術式など網羅性が非常に高い1冊です。
この本の知識があれば病態生理についての知識はほとんど網羅できます。
ICUと連携し、患者にとってより良い周術期管理を行ってほしいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
循環器外科関連の本の中でも少し深めの本をセレクトしました。
あくまで看護師にとって良い本を探しました。
医師向けだと詳しいのは良いのですが、看護の視点がやはりない。
患者への影響、患者への関わりについてのためになる本を3冊厳選しました。
この本を読んで物足りなさを感じた方はもうすでにかなりの実力があります。
ぜひあなたにとって一番合うものをぜひ見つけてみてくださいね!