こんにちは、パパでナースです。
2023年度診療情報管理士認定試験に無事合格することができました。
そこで今回診療情報管理士ってどういう仕事なの?について話していきたいと思います。
診療情報管理士の役割と仕事内容
役割
診療情報管理士は、医療現場で重要な役割を果たし、患者のカルテ管理や情報の分析を行う専門職です。この資格は、四病院団体協議会と医療研修推進財団によって認定され、医療機関内で高い需要が見込まれる職種です。
四病院団体協議会によると、診療情報管理士認定者は41,000人を超え(2021年現在)、需要が高まっていることがわかります。
診療情報管理士は、医療の安全管理や病院の経営管理にも関わる重要なポジションであり、医療機関内の事務系でも非常にやりがいのある職種とされています。
例えば
A病院では、診療情報管理士が電子カルテの導入を支援し、カルテの整理や分類を効率化することで、医師の診察時間を短縮しました。
B医療法人では、診療情報管理士が医療費の適正化に向けた取り組みとして、診療報酬のコーディング業務を行い、正確な請求ができるようにサポートしています。
みたいな感じです。
仕事内容
診療情報管理士は、患者の診療情報を適切に管理・分析し、病院運営や医学研究に貢献する重要な専門職です。彼らの業務は、カルテの精査、データベースへの登録、サマリー作成、がん登録、そしてDPC評価など、多岐に渡ります。
診療情報管理士の重要性は、以下の要因によって裏付けられています。
・ICDコーディング: WHOが作成した国際疾病分類(ICD)に従い、カルテに記載された病名をコード化することで、疾病の国際比較や情報管理の統一化が可能となります。
・サマリー作成: 患者の病歴や治療歴を要約し、退院や転院時に次の受け入れ先へ情報を共有するために重要です。診療情報管理士は、サマリーの最終点検を行い、不備や記入漏れがあった場合は医師へ訂正を依頼します。
・がん登録: 2013年に「がん登録推進法」が成立し、医療機関から各都道府県へがん患者の情報を届け出ることが義務付けられました。個人情報保護法に基づき、診療情報管理士が責任を持って業務を行います。
・DPC評価: 診断群分類別包括支払形式(DPC)は、患者の1日あたりの入院費を定める計算方式です。診療情報管理士がカルテから傷病名や医療行為を整理し、適切な分類を行うことで、医療費の適正化に貢献します。
診療情報管理士の業務は、以下のような具体的な内容を含みます。
・電子カルテ記載内容の確認
・退院サマリーの確認および記載請求
・ICD-10による疾病分類(病歴のコーディング)
・院内がん登録および集計
まとめ
診療情報管理士は、患者の診療情報を適切に管理・分析し、病院運営や医学研究に寄与する専門職です。彼らの業務は、ICDコーディング、サマリー作成、がん登録、DPC評価など、多岐に渡ります。
これらの業務を通じて、診療情報管理士は患者の個人情報やプライバシーを守りながら、病気の研究やより良い医療、病院の経営のためにデータを運用しています。
また、彼らは病院内の他の医療職とコミュニケーションを取り、適切な情報共有やデータ管理が行われるように働いています。診療情報管理士の存在があってこそ、医療現場で円滑かつ適切な情報管理が実現されるのです。