問題:呼吸の解剖生理について誤っているのはどれか。(2022 b8)
a 延髄にはCO2を感受する中枢化学受容野がある。
b肺における拡散能は酸素より二酸化炭素の方が高い。
c 口腔•鼻咽頭から細気管支までの部分を生理学的死腔という。
d自発呼吸では横隔膜と外肋間筋の収縮に伴って胸郭が広がる。
e末梢化学受容器である頸動脈体は主に動脈血酸素分圧の低下によって刺激される。
解答
c
解説
a◯ 呼吸調整において中枢化学受容器では、延髄には主にC02を感受する中枢化学受容野と呼ばれる領域があり、C02の上昇に対し呼吸を刺激する.(p.338)
b◯ 延髄には主にC02を感受する中枢化学受容野と 呼ばれる領域があり、C02の上昇に対し呼吸を刺激 する.(p.337)
c×
解剖学的死腔と肺胞死腔を合わせ たものが生理学的死腔となる.
解剖学的死腔ー口腔•鼻咽頭から細気管支までは単に空気の通り道でガス交換に関与しないもの.
肺胞死腔ー本来ならばガス交換に関与するはずの肺胞 のうち、換気が行われているにもかかわらず血流が 乏しくガス交換が行われないもの.(p.336)
d◯
e◯ 左右の内外頸動脈の分岐部に一つずつ頸動脈体 が,また大動脈弓部付近には数個散在する大動脈が存在し,主にPaO2の低下によって強く刺激されて呼吸中枢へ働き,呼吸が促進される.(p.338)
【基礎的生理学モニタリング】呼吸管理の生理学
引用文献
周術期管理チームテキスト第4版
リンク