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周術期管理チーム認定試験

輸液管理について

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問題:輸液管理について正しいのはどれか。(2022 b28)

(1)動脈圧波形は輸液管理の指標となる。

(2)周術期の輸液は主に細胞外液補充液を用いる。

(3)周術期輸液の目的は循環血液量を維持することである。

(4)「4-2-1ルール」は出血へ対応する輸液量の目安となる。

(5)体重70 kgの成人の場合,循環血液量の概算値は3,500 mLである。

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)
d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)

解答

a

解説

(1)◯ 動脈圧波形から得られる陽圧換気中の脈圧変動 (PPV : pulse pressure variation),また1回拍出量変動(SVV : stroke volume variation)は循環血液量が不足しているほど顕著であるため,輸液管理の指標となる.(p.325)

(2)◯ 基本的に術中は細胞内液の喪失は生じないため,細胞外液あるいは血管内容量の補充が必要となる.(p.575)

(3)◯ 輸液量を決めるうえでは,維持輸液,麻酔および外科侵襲に由来する水分欠乏の補充,出血への対応の3つに分けて考えるのが妥当である.(p.575)

(4)× 「4-2-1ルール」とは体重が増加するにつれて体重あたりの維持輸液量増加分の目安のものであり、出血への対応ではない.(p.575)

(5)× 細胞内液,間質液および血漿の割合は体重の40%,15%. 5%と概算されており,血漿量は40 mL/kg,細胞成分を加えた循環血液量は70 mL/kg程度と考えることが多い.(p.572)

引用文献

周術期管理チームテキスト第4版

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パパdeナース@オペ室
2013年入職よりずっとオペ室で看護師してます。メンズナースです。男の子の親でもあります。主に仕事や育児についての読書ブログ書いてます。
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