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手術部位感染症予防(SSI)で感染リスクを最小限に!

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こんにちは、パパでナースです。

手術を受ける際、気になるのが手術部位感染症ですよね。

適切な予防策と早期治療が重要で、術前抗菌薬の使用や手術室環境の管理が欠かせません。

本記事では、手術部位感染症の原因と分類を解説し、予防策の基本原則や治療方法について詳しくご紹介します。

感染症の原因となる病原体を特定し、最適な抗菌薬を選択することで、患者の安全と回復を確保しましょう。

この記事を参考に、安心して手術を迎えられるよう準備してください。

手術部位感染症の概要

1-1. 手術部位感染症とは

1-1-1. 定義と症状

手術部位感染症(Surgical Site Infection, SSI)は、手術後30日以内(インプラントが使用された場合は1年以内)に手術部位で発生する感染症です。

症状には、炎症、腫れ、疼痛、局所の熱感、膿の排出が含まれます。

1-1-2. 発生率と影響

手術部位感染症は、手術患者の約2-5%に発生し、治療費、入院期間の延長、患者の苦痛、さらには死亡率の増加など、重大な影響を与えます。

1-2. 手術部位感染症の原因

1-2-1. 病原微生物の種類

手術部位感染症の原因となる病原微生物は、多岐にわたります。

代表的なものには、黄色ブドウ球菌、大腸菌などが挙げられます。

1-2-2. 感染ルート

感染ルートには、術前の患者の皮膚上や体内の細菌、手術室の環境、医療従事者の手や器具からの感染などがあります。

1-3. 手術部位感染症の分類

1-3-1. 表皮・皮膚感染

表皮・皮膚感染は、手術部位の表面の皮膚に限定された感染で、細菌が皮膚の外層に侵入し炎症を引き起こします。

1-3-2. 筋膜・筋肉感染

筋膜・筋肉感染は、手術部位の筋膜や筋肉が感染し、細菌が筋肉組織に侵入して炎症を引き起こします。

1-3-3. 器官・腔内感染

器官・腔内感染は、手術部位の内部の器官や空間に感染が広がり、細菌が臓器組織や腔内に侵入して炎症を引き起こします。

手術部位感染症の予防

2-1. 予防の目的

2-1-1. 患者の安全

手術部位感染症の予防は、患者の安全を確保し、手術後の回復を促進するために重要です。

2-1-2. 医療費の削減

手術部位感染症の発生を減らすことで、入院期間の延長や再手術の必要性を減らし、医療費を削減できます。

2-2. 予防策の基本原則

2-2-1. 手術前後の清潔さの確保

手術前後には、患者自身や医療従事者の手指衛生、手術部位の皮膚消毒を徹底することが重要です。

2-2-2. 感染源の管理

感染源を管理するために、感染症患者と非感染症患者の隔離、手術室内の空気清浄度の維持、器具の滅菌処置を行います。

2-3. 術前の患者準備

2-3-1. 皮膚の消毒

手術前には、患者の手術部位の皮膚をアルコールやヨードなどの消毒薬で清潔に保ちます。

2-3-2. 栄養状態の改善

術前の患者の栄養状態を改善することで、免疫機能を向上させ、感染症への抵抗力を高めます。

2-3-3. 合併症の管理

患者の糖尿病や心臓疾患などの合併症を適切に管理することで、感染リスクを低減できます。

2-4. 術前抗菌薬の適切な使用

2-4-1. 抗菌薬の選択基準

手術部位感染症の予防に効果的な抗菌薬を選択するためには、手術種類や感染リスクに応じた適切な抗菌薬を使用します。

2-4-2. 投与タイミングと期間

抗菌薬は、手術開始の直前に投与し、通常は手術後24時間以内に中止することが推奨されます。

ただし、感染リスクが高い場合や特定の状況下では、投与期間が延長されることがあります。

2-5. 手術室の環境管理

2-5-1. 空気清浄度の維持

手術室内の空気清浄度を維持するために、適切な空調設備や高性能の空気清浄機を使用し、定期的にメンテナンスを行います。

2-5-2. 滅菌処置

手術器具や衣類、ガウンなどは、滅菌処理を行い、細菌やウイルスの侵入を防ぎます。

2-5-3. 設備の定期的なメンテナンス

手術室内の設備や機器は、定期的に点検やメンテナンスを行い、機能不全や感染リスクを最小限に抑えます。

手術部位感染症の治療

3-1. 治療の目的

3-1-1. 感染の制御

感染部位の状況に応じて、抗菌薬の使用、手術部位の排膿や清掃、再手術などの治療方法を選択し、感染を制御します。

3-1-2. 合併症の予防

感染の拡大や合併症を防ぐために、早期に適切な治療を行い、患者の安全と回復を確保します。

3-2. 治療選択のポイント

3-2-1. 病原体の同定

感染症の治療においては、病原体の同定が重要です。細菌培養やPCR検査などを行い、感染原因の病原体を特定します。

3-2-2. 感染の深さと範囲の評価

感染の深さや範囲を評価し、適切な治療法を選択します。局所治療だけで済む場合もあれば、全身的な治療が必要な場合もあります。

3-3. 抗菌薬の選択と使用方法

3-3-1. 抗菌薬の適切な選択

病原体の感受性試験を行うことで、最も効果的な抗菌薬を選択します。

また、患者のアレルギーや薬剤相互作用も考慮し、安全性を確保します。

3-3-2. 抗菌薬の投与方法と期間

抗菌薬は、通常、経口または静脈内投与で使用されます。治療期間は感染症の重症度や感染部位によって異なりますが、感染が改善し始めたら、適切なタイミングで抗菌薬の使用を中止します。

3-3-3. 抗菌薬の効果の評価

抗菌薬治療の効果は、症状の改善や検査値の変化、細菌培養結果などをもとに評価されます。効果が不十分な場合は、抗菌薬の変更や追加治療が検討されます。

3-3-4. 抗菌薬の副作用と管理

抗菌薬使用に伴う副作用には、アレルギー反応、腸内細菌叢の変化による下痢、腎機能障害などがあります。副作用が現れた場合は、抗菌薬の変更や対症療法が行われます。

まとめ

手術部位感染症は手術後の患者に影響を与える感染症です。

適切な予防策と早期治療が重要で、術前抗菌薬の使用や手術室環境の管理が欠かせません。

感染症の原因となる病原体を特定し、最適な抗菌薬を選択することで、患者の安全と回復を確保します。

手術部位感染症の原因と分類

予防策の基本原則と術前抗菌薬の適切な使用

感染症の治療における病原体の同定と抗菌薬の選択

Q&A

Q1: 手術部位感染症の予防策にはどのようなものがありますか?

A1: 手術部位感染症の予防策には、手術前後の清潔さの確保、感染源の管理、術前の患者準備、術前抗菌薬の適切な使用、手術室の環境管理などがあります。

これらの予防策を徹底することで、感染リスクを最小限に抑えることができます。

Q2: 手術部位感染症の治療で抗菌薬を選択する際のポイントは何ですか?

A2: 抗菌薬を選択する際のポイントは、病原体の感受性試験を行って最も効果的な抗菌薬を選択すること、患者のアレルギーや薬剤相互作用を考慮し、安全性を確保することです。

また、投与方法と期間も感染症の重症度や感染部位に応じて適切に選択します。

Q3: 術前抗菌薬の適切な使用方法とは何ですか?

A3: 術前抗菌薬の適切な使用方法には、手術種類や感染リスクに応じた適切な抗菌薬を選択し、手術開始の直前に投与することが一般的です。

また、通常は手術後24時間以内に中止することが推奨されますが、感染リスクが高い場合や特定の状況下では、投与期間が延長されることがあります。

おわりに
いかがでしたでしょうか。
医療従事者として、手術部位感染症の予防と治療は常に意識しておくべき重要な課題です。

適切な予防策の実践と早期治療により、患者の安全と回復を最優先に考えることができます。

今回の記事を通じて、手術部位感染症に関する知識を一層深め、患者に対するケアの質を向上させることができたのではないでしょうか。

今後も病原体の同定や抗菌薬の選択を適切に行い、手術部位感
染症のリスクを最小限に抑えることで、患者に安心と安全な医療を提供しましょう。

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手術医療実践ガイドライン

ABOUT ME
パパdeナース@オペ室
2013年入職よりずっとオペ室で看護師してます。メンズナースです。男の子の親でもあります。主に仕事や育児についての読書ブログ書いてます。
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