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周術期管理チーム認定試験

吸入麻酔薬について

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問題:吸入麻酔薬での導入•維持について正しいのはどれか。(2022 b51)

(1)デスフルランは緩徐導入に使用できない。

(2)低流量麻酔では呼気酸素濃度の測定は必要ない。

(3)麻酔維持に必要な濃度は心拍数の変化のみで決定する。

(4)セボフルランやデスフルランは全身麻酔の維持に広く利用されている。

(5)吸入麻酔薬による緩徐導入は末梢静脈路確保困難な場合に利用される。

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)
d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)

解答

c

解説

(1)◯デスフルランは気道刺激性が強く,高濃度では息こらえや喉頭痙攣を誘発する危険性があり、緩徐導入には用いられない.

(2)×設定濃度と肺胞濃度に格差が生じる可能性があることに注意が必要であり,吸気酸素濃度および呼気濃度を必ずモニターし続ける.

(3)×通常,BIS(bispectral index)などの脳波モニターを併用する.

(4)◯セボフルランやデスフルランなどの吸入麻酔薬は,安全性や調節性のよさから全身麻酔の維持に広く利用されている.

(5)◯ 他にも緩徐導人は極度の肥満、針恐怖症の患者などに対して行われる.

(p.538,539)

※低流量麻酔とは
新鮮ガス流量を通常より減らした全身麻酔で、経済的効果があり、デスフルラン等の現代の吸入麻酔薬の使用に対応する。ただし、酸素供給不足の危険性と濃度の不均一性に注意が必要。

引用文献

周術期管理チームテキスト第4版

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パパdeナース@オペ室
手術室ナース歴10年以上の主任看護師。現在は手術看護認定看護師の取得を目指して勉強中です。日々のオペに加え、スタッフ教育や安全管理にも携わりながら、家庭では子どもを育てる“パパナース”として奮闘しています。 このブログでは、忙しいオペ室やカテ室で働く看護師さんに向けて、「明日から使える知識」や「ちょっと心が軽くなる学び」を発信中。 仕事と家庭を両立しながら感じたリアルな気づきや、現場で役立つ本・考え方をシェアしています。 看護の楽しさ、学ぶことの面白さを一緒に見つけていきましょう。
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