34歳でがん(多発性骨髄腫)となった写真家であり、一児の父親でもある幡野氏が、がん患者になったことによって変化した人間関係、とくに家族についてのあり方を通して「よりよく生きるとはなにか」を考えさせてくれる本となっている。
こんな人に読んでほしい
・長年家族との確執に困っている人
・最近子どもが生まれて家族について考えることが増えた人
・がん患者は実際どのようなことに悩み、考えているのかを知りたい人
本の紹介文
こんにちは、パパdeナースです。
今日も今日とて家で自粛でございます。
緊急時代宣言が5月いっぱいまで延長されましたね。
なかなか政府は明確な具体案を出さずにいて、みているこっちはとてももやもやしています。
実際、医療従事者である僕個人の意見ではやはりまだ自粛を解除するのは難しいと考えます。
医療崩壊はなった時にはもうどうすることができませんから、今の状態でも結構綱渡りな状態であることを肌感覚でビシビシっ感じていますから。
その一方で、飲食店などのお店が先行かない状況を見聞きするのはとても胸が締め付けられます。
1日でも早くコロナが収束して現状が少しでも緩和できることを願いつつ自分も”STAY HOME”を続けていきます。
今回は、幡野広志氏によるがん患者である本人がつづる、よりよく生きるとは何かを考える本となってます。
答えというか、氏のよりよく生きるとは結論は本のタイトルとおりになっています。
要は自由に自分の意志で選ぶことであると。
とてもシンプルです。ただ、シンプルがゆえに奥深いです。
がんを患うと途端に今までの人間関係が変化していくとそうです。
人間関係で特に家族(親)との関係が一番深刻であると。
氏は家族関係が悪化した場合は無理して親や親戚との関係を続けずにやめちゃえばいいよ、と言ってます。
その引き合いにNASA(アメリカ航空宇宙局)の家族(=直系家族)の定義も紹介されていました。
それには、家族とは、配偶者、子ども、子どもの配偶者と書かれています。
家族には親も含まれていないのです。
とても驚きました。
僕は血のつながった肉親は切っても切れないものであるという固定概念がどうしてもあったからです。
僕以外の多くの人もそう思っているはずです。
「なんだかんだ言ってもやっぱり家族だからさ、、、」
「子は親を選べない」
なんて言葉はこのNASAの家族の定義の前では通用しないのです。
この考えを持っているならば、みんなもっと自由になることができる、
と氏は言ってます。
そして、それが自分が選びたいように人生を決めてほしい、という本の中で一貫して流れているテーゼとなるのです。
これはがん患者としての生き方というよりも誰にでも通じる人生の処方箋となる本です。
人間関係に迷った時にもう一度ふりかえりたいと思える本です。
他に、文中に氏が自殺願望が強かった時に支えてくれた看護師の話がありました。
ー患者に寄り添おうとし、「患者ごとの正解」を探そうとしてくれる。ー
素晴らしい、その一言に尽きます。
患者さんにこんなことを思われたら看護師冥利に尽きます。
自分もこんな看護師を目指して日々精進していきたいです。
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この本でビビッときた文章
・だったらせめて、ぼくは息子に「記憶」を残そう。(p 57)
・がんという病気の恐ろしさは、そうして取り繕ってきた人間関係の「たが」が、一気に外れてしまうところにある。(p 118)
・生きづらさの根底にあるのは人間関係であり、家族だった。(p 135)
・家族とは、「与えられるもの」ではなく、「選ぶもの」なのだ。(p 136)
・家族とは「親子」の単位で始まるものではなく、「夫婦」の単位からはじまるものなのだ。(p 147)
・優秀な看護師は、医師ほど「ひとつの正解」にはこだわらない。(p 159)
・生きるとは、「ありたい自分を選ぶこと」だ。(p201)
今日からできる小さなステップ
今度、実感に帰省する時に両親に老後のことを聞いてみる
1行まとめ
人生は選択の連続だ、自分の好きなように人生を彩れ。
今日の息子くん
3歳になりまして、おしゃべりもよくするようになってきました。
最近、ハマっているのがビデオチャットです。
コロナの自粛でなかなか外出ができないし、実家にも帰れないのでLINEでのビデオチャットをしてます。
すごく気に入っているようで、ビデオ越しのじいじ、ばあばがうつると嬉々と話はじめます。
3歳なのでなかなか話がうまく伝えられないこともありますが、お互い楽しそうでよかったです。
今までなんで使ってなかったんだろうと思うくらい今では生活必需アプリになってます。
時代が変わっていく中で僕らの生活様式もどんどん変わっていっているのを肌で感じます。
これを少しでも楽しんで過ごしていきたいと思います。