“べてるの家”という精神障害をかかえた人たちの有限会社・社会福祉法人では共同作業所・共同住居・通所授産施設などを運営している。べてるの家で働くスタッフの生活、環境、地域のつながりを通して私たちにケアについての新しい見方を教えてくれる本となっている。
こんな人に読んでほしい
・社会生活を営む全ての人に
本の紹介文
こんにちは、パパdeナースです。
G.W最終日になりました。
家でこんなに本を読むのは久しぶりです。
そういう意味では本当に楽しい。
今回は精神障害をかかえた人たちが主体的に働く「べてるの家」という施設についての本になります。
一言で言い表すと、まさに素晴らしいです。
僕はとても驚きました。
世間の常識や社会通念などを度外視した斬新な取り組みです。
キャッチフレーズは
「安心してサボれる会社づくり」「がんばらない」「三度の飯よりミーティング」など
自らが障害とうまく付き合うことには以上のことが大事なようです。
また、働くスタッフの挑戦を後押し、そのプロセスを尊重することをモットーにしています。
特に、「当事者研究」というおもしろい取り組みをしてるんです。
それは、自分の言葉で自分の世界を語る力を養い今の病気を繰り返さないようにするということを趣旨としたものになります。
つまりは、自己分析になります。
それにより、自分の症状を研究し、自分の助け方を考えるというものです
自分と同じような症状を持つ周囲とのコミュニケーションをとることでその症状が改善していくのです。
さらに、その街では住民に向けてスタッフが幻覚や幻聴を体験したことを発表する大会があるというのです。(しかも、大人気)
控えめに言って最高です。
住民もこの大会で精神疾患の人が病気についての知る機会となります。
そうすることで、住民はいたずらに精神疾患の人たちを恐れることが少なくなることになります。
そして、地域にこのような精神疾患の人たちを受け入れる土壌が出来上がるのです。
このような取り組みをしている団体がもっと増え、社会がよりよくなっていってほしい、と切に思います。
ぜひ手にとってほしい本です。
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この本でビビッときた文章
・「偏見?ああ、あたりまえです。差別?みんなそうですよ。誤解?誤解もよくあることです。病気をした私たちでさえ、この病気になったらもうおしまいだなという誤解をして、慣れるまでけっこう時間がかかりました。ですから、みなさん大丈夫です。あまり無理して誤解や偏見をもたないように努力したり、自分を責めたりもしないほうがいいんです。体こわしますから」(p 53)
・病気が悪くて売れる。いや、病気が悪いほうが売れる。この体験は、後の早坂潔さんのキャッチフレーズ「発作で売る」となり、その後のべてるの販売の原動力となっていったのである。(p 71)
・「病名」は、医師が診断した医学的な事実やたんなる忌まわしい記憶としてではなく、一人の人間として懸命に生きてきた証としてある。精神病という病気の体験が誇りをもって紹介され伝えられるべきものとしての「病名」である。(p108)
・いくら思い悩もうとしても変えられない自分にとらわれず「悩みごと自体を諦める」ことが肝心なんだとわかるようになったのは、べてるの仲間である早坂潔さんやほかの人たちの生き方に出会ったことが大きかったように思います。(p118)
・「べてるの家の特徴を一言で」と言われたならば、誰もが「管理が行き届かないところ」と言うだろう。規則や決まりをつくっても守られた試しがない。それを守らせようとすると、守らせようとする人自身が「絶対、病気になる」とさえ言われている。(p203)
・困り事って、あってもいいですね。その意味で社会復帰とは「”超えるべき苦労”と”克服してはならない”とをきちんと見極めて区別すること」だともいえます。だからべてるの家では、「人間には超えられない苦労がある」ということを守る装置として会社をつくったんです。(p 225)
・人は、語るに値しないと思い封印してきたみずからの歩みを、「私の生きてきた歴史」として語るとき、人のつながりとして知ったとき、無意味であった日々が突然意味を持ちはじめる。(p 250)
今日からできる小さなステップ
この本を職場の人に紹介する。
1行まとめ
病気をもつ人が健常者と同じように当たり前に生活できる社会がもっとできますように
今日の息子くん
最近は、朝5時に起きて、昼寝をしないで夕方6時くらいに寝るというリズムができています。
ほかの3歳児ってどんな生活リズムなんだろう。
睡眠も12時間くらいするもんなのかな。
あと、週1くらいで寝てる息子が突然笑い出すことがあるんだけど、めっちゃ怖いんですけど
あれって正常なのか、、、汗
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