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手術と糖尿病:リスクと対策について

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こんにちは、パパでナースです。

今回は【周術期での糖尿病患者】についてお話していきます。

糖尿病患者の術期管理は、医療従事者にとって重要な課題です。

血糖コントロールが不十分なまま手術を行うと、感染リスクや合併症が増大し、患者の予後に悪影響を与えます。

本記事では、糖尿病患者の術前後の血糖管理のポイントや、手術中止の判断基準など、術期管理に関する実践的な知識を提供します。

これを機に、患者さんの安全を最優先に、より質の高い医療を提供できるよう助けることを目指しています。

糖尿病ってなんですか?

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く疾患です。

主な原因は、インスリンというホルモンの分泌不足や働きが低下することで、血糖が細胞にうまく取り込まれなくなることです。

インスリンは、膵臓から分泌され、血糖を細胞に取り込む働きを担っています。

糖尿病には主に2つのタイプがあります。

1型糖尿病:
膵臓のインスリンを生成するβ細胞が破壊されることで、インスリンがほとんど分泌されなくなる状態。

1型糖尿病患者は、インスリン治療が必要です。

2型糖尿病:
インスリン分泌能が低下しているか、筋肉や脂肪組織へのブドウ糖取り込み能力が低下(インスリン抵抗性が増大)しているために血糖値が上昇します。

2型糖尿病は生活習慣病であり、年齢、肥満、運動不足などがリスク要因となります。

糖尿病が長期間進行すると、高血糖が細い血管や神経に損傷を与え、網膜症、腎症、神経障害などの合併症を引き起こすことがあります。

また、動脈硬化が進み、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの臓器障害も発生することがあります。

糖尿病の管理は、適切な血糖コントロールや生活習慣の改善によって行われます。

周術期管理について

手術は糖尿病患者にとってリスクが高まるため、術前・術後の血糖管理が重要です。

手術によるストレスはインスリン拮抗ホルモンの分泌を亢進させ、血糖値が上昇しやすくなります。

糖尿病患者は感染リスクも高く、術後の合併症が起こりやすいため、血糖値を厳密にコントロールする必要があります。

術前の血糖コントロール目標は、空腹時血糖100〜140mg/dL、食後血糖160〜200mg/dLです。

術中・術後の目標血糖値は140〜180mg/dLの範囲で、低血糖を避けるようにインスリンで管理します。

糖尿病の合併症(網膜症、腎障害、神経障害、虚血性心疾患、脳梗塞)がある場合は、周術期管理がさらに重要です。

血糖コントロール不良や未治療の高血圧などがある場合、手術は中止されることがあります。

Q&A

Q1: 手術を受ける際、糖尿病患者が注意すべきリスクは何ですか?

A1: 糖尿病患者は術中・術後の血糖値上昇や感染、傷口治癒遅延、臓器負担増大のリスクがあります。厳密な血糖管理とインスリン治療が重要です。

Q2: 糖尿病とは何ですか?そのタイプは?

A2: 糖尿病はインスリンの異常により血糖が上昇する疾患。1型糖尿病はインスリンが分泌できない状態で治療が必須。2型はインスリン分泌能低下やインスリン抵抗性が増大し血糖値が上昇。2型は生活習慣病として、年齢や肥満、運動不足が影響します。

Q3: 術期管理で糖尿病患者が特に重視すべきポイントは何ですか?

A3: 血糖値を厳密にコントロールし、インスリン療法で管理。術前後の血糖目標設定が重要。基礎疾患や血糖コントロール不良時は手術中止の判断が必要です。

いかがでしたか。

糖尿病患者が手術を受ける際、術期管理は非常に重要です。

本記事では、手術リスクの軽減や血糖値の厳密なコントロール、インスリン治療の必要性など、術期管理のポイントを解説しました。

これらの知識を活用し、患者さんが安全で効果的な治療を受けられるようサポートできることが、私たち医療従事者の使命です。

また、患者さん自身も手術に向けて不安を抱えることがあるでしょう。

適切な情報提供とサポートにより、患者さんが安心して手術を受けられるよう、共に努力していきましょう。

参考文献

基礎疾患46の周術期看護「やる」「やらない」チェックポイントBOOK: 術前・術後の患者説明にも使える! (オペナーシング2020年秋季増刊)

ABOUT ME
パパdeナース@オペ室
2013年入職よりずっとオペ室で看護師してます。メンズナースです。男の子の親でもあります。主に仕事や育児についての読書ブログ書いてます。
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