問題:医療ガスについて正しいのはどれか。(2022 b57)
(1)配管末端器では誤接続防止の構造がとられている。
(2)個別方式では移動式の医療ガスの供給源を用いる。
(3)吸入麻酔薬による全身麻酔では余剰ガスは発生しない。
(4)中央配管方式では酸素ガスの圧力は他のガスよりも低い。
(5)亜酸化窒素はオゾン層の破壊を引き起こす可能性がある。
a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)
d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)
解答
b
解説
(1)◯医療ガスの供給設備から配管を通して供給される ガスの取り出し口である”.この配管端末器では, ガス名の表示,色による識別だけではなく,誤接続 防止の構造がとられている(p.144)
(2)◯ 個別方式では患者や医療機器の刪に移動式の医療ガスの供給源 を置き,そこから医療ガスを供給する方式であり, 酸素ボンベや二酸化炭素(炭酸ガス)ボンベ,移動式コンプレッサ(圧縮空気),ゼ気吸引器などを用いる。(p.142)
(3)×麻酔器のAPL弁より流出するガスを余剰ガスと 総称するが,抑発性吸入麻酔薬を使用する全身麻酔 を行った場合,その排出機構がト分であったとして も,導人時のマスク換気下に亜酸化窒素,押発性吸 入麻酔薬を使用すれば人体曝露は避けられない(p.144)
(4)×手術器具の駆動用空素や駆動用空気以外の標準圧力はすべて400±40 kPaで、酸素はほかのガスより も静止圧状態において30kPa高くしている.これ は医療機器を介して酸索配管にほかのガスが逆流し 混入することによる低酸素を防止するためである(p.143)
(5)◯酸化窒素が成層圏に及ぶと紫外線により一酸化窒素となり,オゾン層を破壊するといわれている(p.145)
引用文献
周術期管理チームテキスト第4版