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周術期管理チーム認定試験

脳血流量を低下について

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問題:脳血流量を低下させるのはどれか。(2022 b5)

a低換気

bケタミン

c 低酸素血症

dプロポフォール

e高濃度吸入麻酔薬

解答

d

解説

脳血流は麻酔薬によっても影響を受ける.

セボフルランやデスフルランなどの揮発性麻酔薬は、その血管拡張作用により脳血流を濃度依存性に増加させる.

そのため、吸入麻酔薬を高濃度で使用すると、自動調節能は抑制され脳血流は血圧に依存して変化するようになるため注意が必要である.

脳血流が増加すると頭蓋内圧が上昇するため、頭蓋内圧が亢進している患者においては注意が必要である.

一方、静脈麻酔薬に関しては、脳血管を収縮させて脳血流を減少させる傾向がある.

特にチオペンタールやプロポフォールの投与により脳血流は減少する.

脳酸素消費量の減少は吸入麻酔薬、静脈麻酔薬ともに認められる.

ただしケタミンは酸素消費量を増加させることが知られている.

したがって脳外科手術麻酔管理において,酸素需給バランスの観点からは,ケタミンを主たる麻酔薬とした管理は推奨されない.

(【基礎的生理学とモニタリング】中枢神経系の生理学p.350,351)

引用文献

周術期管理チームテキスト第4版

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パパdeナース@オペ室
手術室ナース歴10年以上の主任看護師。現在は手術看護認定看護師の取得を目指して勉強中です。日々のオペに加え、スタッフ教育や安全管理にも携わりながら、家庭では子どもを育てる“パパナース”として奮闘しています。 このブログでは、忙しいオペ室やカテ室で働く看護師さんに向けて、「明日から使える知識」や「ちょっと心が軽くなる学び」を発信中。 仕事と家庭を両立しながら感じたリアルな気づきや、現場で役立つ本・考え方をシェアしています。 看護の楽しさ、学ぶことの面白さを一緒に見つけていきましょう。
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