現在、死は病院から在宅へと進み始めている。国の政策により医療費のこれ以上の拡充を抑える目的として、病院に入院する必要がない人はすぐに自宅へ。そこで、今まさに必要なのが訪問看護師なのである。ますます活躍が期待される訪問看護師の魅力が詰まった一冊となっている。
本の紹介
今、一番足りない看護師は間違いなく訪問看護師である。
国が掲げている『訪問看護アクションプラン2025』によると
目標として2025年に訪問看護では15万人の訪問看護師を配置することを掲げている(H25当時では訪問看護職員は4万人程度)
圧倒的に不足している状況である。
超高齢社会において在宅での医療が今求められている。
本書では訪問看護での患者の精神的な部分(ニーズ)をフォーカスした内容になっている。在宅での本人や家族とのコミュニケーションについての一助になること間違いない。
事例で挙げられている訪問看護師はみなプロ中のプロである。
自宅は利用者をわがままにさせる、本音が出しやすい環境なのである。
明らかに病院での看護とは違う。
在宅では利用者のより良い生き方に応じた看護が提供できるのである。
ただ、利用者・家族の思いと医療を提供するバランスは難しく、その訪問看護師や医師などの医療者の力量が試される。
よりよく死ぬことはつまりはよりよく生きることであり、自分(利用者)に決定権があることがその人らしさにつながる。
在宅での利用者の死を生活の延長として考えさせること、またそれを無理なく利用者と家族と共に準備し提供していくことが訪問看護師の醍醐味ではないかと感じた。
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